フィンランド人から、ぬるいビール
今年の4月下旬から連休中に中央ヨーロッパを旅行した際の事。
ウィーンからブラチスラバへの車中、ヘルシンキ出身の男性(若い、たぶん20代後半ぐらい)からビールを貰った。
男性は仲間とふたり。
わたしは気ままな一人旅だ。
自分から拙い英語で話しかけたのだが、後から調べたらフィンランド人は滅多な事では他人と交わらないらしい。
わたしとフォーミュラ1の話をしたり、アイスレースやラリーの話をしたのはいま考えると奇跡的な確率だったのかも知れない。
果たしてヘルシンキ出身の男性から貰ったビールはなま温かくなっていた。
なま温かくなっているビールなんて、日本にいたら見向きもされないものだ。ヘルシンキ出身の男性は指で栓を抜いて、わたしに差し出した。
なま温かくなっている感触は、てのひらから伝わった。大人の男性の礼儀として、軽くチアーズしてそのままラッパ飲みする。彼らがそうしていたように。
意外にもいける。ヨーロッパのビールは日本のそれとはテイストが違い、ぬるくても飲めなくはない。
日本では当たり前のコールドビアなのだが、ヨーロッパのビールなんてものはいわば水のようなものだ。
ぬるくても飲めなくはない代物にテイストもフレーバーも調製されているのだろうな。
ブラチスラバのマロルズは、ミニバーがオールフリーだった。
それを良いことに、ミニバーに無料で補給されるビールをどこへでもカバンに入れて出かけるようにした。
それをユーロ鉄道のコンパートメントでぐびぐびやる。
マロルズのミニバーにはピーナッツも補給される。
よく分かっていらっしゃるホテル、スラブの人だ。
コールドビアも、ぬるいビールも現地ではよく飲んだ。
ドブレドブレ。
電離放射線の人体への影響を国の予算付けで研究・分析している側は、常に『有意な影響は認められない』として来た。
ビール飲むしかないね。
相変わらず 死に体で元気はないけれど。
それに、 たぶん元には戻れないだろう。