ペットロス
介護食も療法食もたんまり買い込んでいた俺。
ペットシーツも多目に買い込んで準備万端だった俺。
一緒にララを荼毘にふしたあと、実家の両親は根こそぎ引き取っていった。
ララを構う時間が無くなって、寂しいなと感じていたら父親から電話が舞い込みました。
知り合いの愛犬家が喜んで引き取ってくれたらしい。泣きながら。
誰かの愛犬が亡くなるなら、俺も悲しい。縁が深いなら深いなりの精一杯をしたいと思う。
明日は親友数名と新年会だ。
年末はララに寄り添うようにしたらいいと、親友も言うから会わず仕舞いだった。
明日は泣くかも知れないからね!
と、最初から伝えている。
みんなわたしがどういう人間なのかよく知っている。
サービス精神旺盛なA型。
こんな俺が人前で泣くんだから、たいがいのことは多目に見てくれるだろう。
愛情を注ぎ、感じ取ってくれるだろう。
ローマ法王の慈悲であるかのように。