バス会社だけの問題? 下請法の適用を
軽井沢碓氷峠で発生したスキーバスの転落事故。
バス会社の安全運行を疑問視したり批判が渦巻いているが、実際の最大の悪は格安スキーツアーを企画している旅行代理店だろう。
奴らは発注者である自ら親事業者としての有利な立場を利用し不当に安い金額で発注を繰り返している。
地位の濫用と言わずしてなんなのか?
ふつう今の世の中には公正取引委員会からの下請法遵守徹底で業界によっては絶対に起こり得ない事が、ツアー会社ーバス会社間では公然と不当な取扱いがなされている。
法規と言う最低基準ですら守られない運行費用で発注するなんてのは、安全を度外視している。
ふざけんな!
ツアー会社は運行に直接的な関与はしないから、いい様に責任逃れをしているだけだ。
バス会社も業界で団結すれば防げる様な事態なくせに、安かろうが安全度外視してだろうが不当に安い金額で仕事を請け負う会社がいるのが問題だ。
しかし一番問題なのは、格安を謳ってスキーレジャーの金銭的射幸心をユーザーへ向けて煽るスキーツアー会社だ。
この前のエントリーでも書いたが、スキーレジャーと言うのは格安なんてものはあり得ない高級なレジャーなのだ。
それを証拠にバブル崩壊後はスキー人口は減少し続けている。
スキーヤーは今や中高年が主体。
1993年をピークに現在はその四割程度が年に数度滑っているに過ぎない。
親世代も絶対に子弟子女を格安スキーツアーなんてもののバスになんて乗せてはいけない。
利用する奴がいるから企画する奴も出てくる。
安全と言うものはコストがかかる。
わかりやすく言えば未曾有の大混雑を招く地下鉄東西線にホームドアがいつまで経っても設置されないのはコストの問題だ。本当なら一番に設置されているべき路線だ。
格安スキーツアーバスなんて利用するな。
粗悪なツアーが増産されるだけだ。
わたしは社会人になって経済的な背景が生まれた25歳からスキーを始めた。
大雪渓と呼ばれる場所はツアースキーで全部滑っている。
ヨーロッパのオートルートも行っている。
ニュージーランドでヘリスキーもやった。
学生時代、体育会のスキー部ならまだしも冷やかし程度の気持ちで格安スキーなんて絶対に行っては駄目だ。 劣悪粗悪なツアー会社の思うつぼだ。