縁を頼って生きる
縁を頼って生きる
ご先祖さまの土地でもなし
ゆかりなどない土地を買って暮らす
偶然めぐりあわせの土地を
終の住処と見定めて
ある種のあきらめをもって
そこで明るく生きている
長い間の親交あるものも
そう遠くない場所に暮らしている
もともとは同じように親が切り開いた土地に暮らすものもいる
百年二百年と長い歴史をもつもの達は少ない
わたしも百年生きられず土へと還っていく
それをつなげるために生きている
縁を頼って生きるとは
そういうことなのだ
先祖代々などと大それたことのない
東京で生まれ 東京の土へとへ還っていく