深酒先生
深酒して翌朝つらかったり、気持ち悪かったり、足元がふかふか落ち着かない。
このひとつきはワールドカップのおかげでそういうことが全くなかった。
もともとサッカーのゲームを観るのにお酒を飲みながらなんて不謹慎なのだが、最近はフレンドリーマッチぐらいならと家飲みしながらが増えていた。
ただワールドカップ本大会でそれやっちゃおしまいだろって事でゲームがある晩(朝方)は20:00にはハイボールかウォトカ割りを二杯ぐらい飲み終えていて、それで仕舞いにしていた。
現代のサッカーはとてもスピーディな展開が多いのでお酒の酔いにまかせていたらとても追いつかない。
だいたいロシアのスタジアムやスタジアム周辺では酒類の販売や持込は禁止されていたんだから。
ただ、でも弱者の戦術に偏ったゲームはかなりしょっぱい内容になってしまう場合があり、そう言う場合はちびちびスコッチをなめながら観戦するのが通例となっていった。デンマーク、ロシア、スウェーデンが絡むと塩辛さが増してスコッチなめからショットグラスになったりした。
決勝でフランスは得点を重ねたけど、取り方はかなりしょっぱいものだった。FKとPK。最小限のリスクで得点を重ねた。守備ブロックを敷いて、相手を自分らのゾーンに引き込んで、相手のミスを見逃さずにボールを縦に入れる。そこには19歳の気鋭がいて面白いようにボールを前に運ぶ。
俺はそれを見てどうなんだ?って首をかしげる。
今大会でフランスがフランスらしかったのはトーナメント1回戦で、アルゼンチンのアンヘル・ディ・マリアに同点ゴールを決められてから逆転するまでの数十分間だけだった。
アラン・ジレスの時代からフランスフットボールに魅せられている俺だが今大会のフランスは応援する気にはなれなかったな。そう言う意味ではちょっと残念な大会だった。
ひとつきだいぶお酒の量を減らしたので、しばらくとはいわずこのまま続けられたらなって感じです。まぁいつ破られるか分からない約束はしないに限りますが。