遠い河
遠い河を 流れている
別の時間を思ってみる
あなたがもしも
いないと しても
ずっと あなたを
思っている
梅雨が明けて
いきなりの夏
毎年の事だとしても
無明のときのしるしを
額に流しながら会社に向かう
朝は5時には起き上がって
水のように低い温度のシャワーを頭から浴びる
7月 暑くなってからは無理をせずに
6:42のSトレインで途中の駅まで
会社の近くに着いたら また
喫茶店でモーニング
時間を見計らって8時
定時の1時間前に会社に入る
昨日のニュースを見たり
きゅうりが苦手だとか どうとか
17:15には席を立って退社
5月には自転車を盗まれたので
新しいのを買いました
駅の公式の駐輪場に置いて
鍵をかけて
8年乗ったブリジストンのアルベルト
そんなものでも盗むやつがいる
おれは どうしたらいいのか 考える
ふつうだったり
怒ったり
イライラしたり
落ち着いていたり
笑ったり
鼻歌がでたり
ため息がもれたり
いまだったら
化粧直しの時に
髪をアレンジ出来るね
ぼんやりと
うすぼんやりと
そんなことを考えながら
過ごしてる
雨のつぶが 頬を濡らし
向かい風の中をゆく
人々の列は 絶えることなく
夢から夢へと
続いている
遠い河を 流れている
別の時間を思っている
あなたがもしも
いないとしても
ずっとあなたを
思っている