或る光栄

In case of die.

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スキーバスで不幸な事故が起きました

 北志賀行きのスキーバスが軽井沢の碓井バイパスで転落。

 

 わたしはスキーバスでスキーへ行った事がない。

 年間滑走日数が40日を超える年でも基本マイカーでスキー場へ通う。

 

 北志賀竜王などへスキーバスで通った事のある実兄などに言わせると、北志賀と言うのは新宿を23:00頃に出発して翌朝到着するのにちょうどよい距離のようだ。

 むかしは上信越道など無かったから、関越の藤岡辺りから延々と下道で行くのがクラシックルートだったようだ。

 いまでもわざわざ佐久で下りて延々下道で行くのは、到着時刻をリフトの運行開始時刻に合わせているためだと思う。

 

 上信越道を佐久で下りて菅平をかすめ山へ上がっていくルートが今ツアーの正規のようだが、このバスは何故かたぶん松井田妙義で下りて18号線を上がっていったのだろう。

 おそらく途中が順調すぎて早く着くのを回避するため下道区間を長く設定したんだと思う。

 そして事故原因はほぼ居眠り運転で間違いない。

 事故が発生したのは夜中の2時くらいだから、いくら若い人で盛り上がる車内でも大概の人は寝ているかうとうとしていたのではないだろうか。

 シートベルトもしていなかったのでしょう、そんな状況下で横転してしまってはひとたまりもない。

 

 わたしはスキーやスノボというウインタースポーツはスタイルから入るスポーツだと思っている。格好つけて、女の子や男の子にモテたい。

 男の子は、働いてクルマを買って、スキーキャリアとスタッドレスを装備し女の子をゲレンデへと運ぶ王子様でなければならない(ただのアッシーと言う説もある)。

 スキーやスノボは元来コストがかかるスポーツなのである。

 50年前なら良家の子弟子女がしていた高貴なスポーツなのだ。

 

 だからわたしは貧乏くさいスキーバスでいきなり板や道具とともに寒々としたゲレンデ入り口で放り出されるのは絶対に嫌だったし、たまにスキーバスフリークが語るスキーバスでの「出会い」などにも興味が無かった。行く前に調達するか現地で調達すればよい訳で、スキーバスでの出会いなんてものは刹那でくだらないんだろうなと考えている。だいたいみんな眠いだろうし。

 

 「格安」なんて言葉に踊らされて、危険性の高い、いわば会社自らリスクテイクしているようなスキーバスになんて絶対に乗ってはいけない。

 

 マイカーで武装し、事故るなら事故るで自分の責任の範疇ならまだ諦めがつく。

 そして同乗者がいるならまず無理無茶な工程は立てない。

 愛情ある者同士がスキーへ行くならなおさら危険を避けて行くようになる。

 

 せっかく楽しみにスキーへ行って、そのあたりの意識が希薄なツアー会社にあたってしまったら目も当てられない。

 だいたいにして片道の高速代ガソリン代にも満たない値段でバスに乗って往復できるスキーツアーってどんなだよ?どんな仕組みでやったら利益が出るんだよ?

 潜在的にみすみす危ない目に合って、だいたいが寝不足で、そんなスキー行が楽しい訳ない。

 自分を大切に思うのなら絶対に格安スキーバスなど乗ってはいけない。

 そして相手のことを大切に思う人ならそんなものに一緒に乗ろうなんてことは絶対にしない。

 

 格安スキーバスになんて、命を委ねたらぜったいにダメなのである。 

 

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