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或る光栄

In case of die.

ブログに綴っている内容は勤務する企業とはいずれの関わりもありません

月命日の夢

 雨もよいの街にアンブレラが林立する四月の動物園。ライオンは雨宿りをしながら檻の外にある葉桜をじっと見つめて動かない。

 私は、こんな日もあるさと諦めて池のほとりに立ちすくんだ。予報にはなかったお生憎様の空に不貞腐れたい気持ちをなんとか抑えて地下鉄に乗り込む。

 車中には雨の匂いが。乗客の服や靴から流れ落ちる水滴が濡らす床。

 

 数分後、私は見知らぬ店で食事をしている。

 テーブルは会議室にあるような横長のしつらえ。

 学校の授業でも受けているかのように客は全て前方を向いている。

  ステーキにナイフを入れている。食べているかどうかは分からない。

 瞬間、薄暗い店内のしじまに場違いな閃光が走った。この店はステージで生演奏が聴けるのだった。

 教室の机のように並んだテーブルを叩きながら客たちが騒ぎ始めた。

 うるさくて食事どころではない。わたしは自分のテーブルに、支払いは後で     とメモ  書き置きを残して熱気に包まれたステージとは反対側にある従業員専用通路に歩みを進めた。

 この通路は大手町の地下街のように無計画で無為にアップダウンが続いていく。

 外に出るまでは何枚もの扉が重苦しくのしかかる。

 従業員専用通路を出た。階段の先にある扉を開けて外に出ると外苑の歩道のような景色だった。

 

 私は支払いの済んでいない先ほどの場所に戻るべきだと考え直したが、後ろを振り向いたら戻るべき通路への扉はもう   ない。

 


 すっかり雨も上がった新緑の中立ちすくむところで夢から目覚めた。

 

 なぜこのような夢を見たのか?皆目分からないけれども。

 喧騒を逃れ扉を開けて外に出たとしても、戻ろうとした時には扉はもう無くなっていて。

 自分がなにしようと考えるよりも過ぎ去ってしまったその場所  瞬間には二度と戻ることは出来ないのだな。

 過去をいくら思い浮かべてみたとしても。

 過去のことは過去でしかない。

 ならばどう生きていくべきなのか と考えているうちに瞬間は過ぎていく。


 元気出していくしかないんだ。

 

 それにしても。なぜ夢なんか見るんだろう。


 許せないものはだいぶ無くなりました。

 最近はそんな具合です。

 おやすみなさい。

 

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