或る光栄

In case of die.

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雨の中の仕事【現場のJOB-1】

 建物やプラントの建設において、天候の要素はその納期に関して極力排除されている。

 筆者は若き頃、嫌と言うほど雨などの対応に苦慮していた。台風や地震天変地異を含めてだ。

 建設の仕事は、2021年になってなお人間系、人の手によって結果をもたらすものが非常に多い。

 寒い時は防寒、更に雨なら雨具で重装備 ろくに体が動かない。夏なら雨具は放熱に反してサウナ風呂にいるかの様に体は濡れる。

 夏の雨に濡れる以前に、自分の息吹に濡れる。

 朝と休憩明けには、「これから出て行くぞ」と自分に言い聞かせて現場に出て行く。

 やっぱり人って弱いから。言い訳しないよう、意識して奮い立たせる。

 数々の建物、プラントはこうして生まれた。

 彼らが多少荒ぶり横暴でも許してあげて欲しい。

 ひとつしかないいのちに。

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