或る光栄

In case of die.

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サッカーの仕事(現場のJOB-2)

 「今までサッカー"だけ"やって来て こんな悔しい事はないし…」

 久保が2020東京大会の3位決定戦敗戦後に絞り出した言葉。

 準決勝スペイン戦の敗戦後に残された力は少なかったな。どの選手も疲労度が高く、入りで著しく集中力を欠くコンディション。

 メキシコも同じだったが、早い時間に勝負を決めて徐々にペースを落とすと言う戦略が嵌った。

 冒頭の久保のコメントは、アマチュアも混在する大会の中にあって異端で際だっていた。

 スクールやカレッジで技を磨いて大会に出場する選手と、久保のような選手とは育ちもメンタリティも違う。

 「サッカーだけ」やって来たと言うのは裏を返せば自分や家族、関係者全てを犠牲にしてプロフットボーラーになり欧州の王国スペインでプレーするまでに至る過程に他ならず、また20歳のこの日は人生でたった一度きり。ある意味この日が過ぎれば同じ事は次はない。

 指導者も同じようなメンタリティの者が就任すべきだと言う流れや考え方は上のような意味合いで正しい。

 協会もそう。会社員サッカー選手あがりの人が長く続けても先はかなり厳しく暗い。

 国内で用意された席に座るのと、海外で席を取る、試合に出続けるのは全く違う。選手、そして指導者も。

 席を取れなかった人は失業する事になる。

 ましてや外国人なら帰る場所がある前提で、国内選手からは相手にされない。

 練習からチャンピオンになって結果で圧倒しなければ、日本人選手の席はない。

 欧州や南米はサッカー専門のメディアやアナウンサー、リポーターが当然で見方が厳しい。

 今大会中、五輪の男子サッカーは必要か?と言う議論が割と真剣に行われたそう。

 ジョカトーレ、フットボーラー個人にメダルがどれほど重要なのだろうか、とても疑問だ。

 久保くんも言わされているのなら、五輪は悲しい。

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